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「艶あり」vs「艶なし」徹底比較!あなたの家を美しく、長持ちさせる最適な選び方
2025.07.18
スタッフブログ
執筆者/監修者
川本 周一郎
目次
- はじめに:外壁塗装の「艶」がもたらす印象の変化
- 外壁塗装における「艶あり」と「艶なし」(マット仕上げ)とは?
- 塗料の艶の種類と光沢度について(表で解説)
- 「艶あり」塗料の特徴:メリットとデメリット
- 「艶なし」(マット仕上げ)塗料の特徴:メリットとデメリット
- 【重要】「艶なし」塗料の耐久性と美観維持の真実
- 「艶なし」塗料の施工における注意点:熟練の技術が求められる理由
- 熊本での外壁塗装、艶の選び方Q&A
- 熊本での外壁塗装は川本塗装にお任せください!
- まとめ
1. はじめに:外壁塗装の「艶」がもたらす印象の変化
熊本の皆様、こんにちは!外壁塗装をご検討の際、あなたは「色」や「機能(遮熱・低汚染など)」に注目されることが多いのではないでしょうか?しかし、実は「塗料の艶(つや)」も、ご自宅の印象や美観、さらには耐久性に大きく影響する重要な要素であることをご存知でしょうか。
近年、SNSなどでもおしゃれな住宅デザインが注目される中で、「艶なし」のマットな仕上がりが人気を集めています。一方で、昔から外壁塗装の主流であった「艶あり」の塗料も、その機能性や耐久性において根強い支持を得ています。
「結局、うちの家にはどちらが合っているの?」「流行りの艶なしって本当に大丈夫?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は、外壁塗装専門店の川本塗装が、塗料の「艶あり」と「艶なし」について、それぞれの特徴からメリット・デメリット、そして気になる耐久性や施工の注意点まで、詳しく解説いたします。熊本の気候や環境も踏まえ、皆様が後悔のない外壁塗装を実現できるよう、分かりやすくお伝えしますので、ぜひご参考にしてください。
2. 外壁塗装における「艶あり」と「艶なし」(マット仕上げ)とは?
外壁塗料の「艶」とは、塗膜表面の光の反射率を指します。いわば、塗料の「輝き」の度合いのことです。この光沢度によって、外壁の見た目の印象は大きく変わります。
一般的な塗料は、製造された段階では光沢を持っています。この光沢が強いものが「艶あり」塗料です。一方、「艶なし」塗料は、この光沢を抑えるための「艶消し剤(シリカやフラットベースなど)」という微粒子を配合することで、光の反射を和らげ、落ち着いたマットな質感に仕上げます。最近では、最初から艶消し剤が配合された「艶なし専用塗料」も増えてきています。
塗料の艶は、光沢度によっていくつかの種類に分類されます。それぞれの光沢度がどの程度の艶感になるのか、以下の表で目安をご説明いたします。

塗料の艶の種類と光沢度について
外壁塗料の艶は、光沢度(グロス)の割合によって細かく分類されます。この光沢度は、塗料がどれくらいの光を反射するかを示す数値で、数値が高いほど強く光を反射し、艶があると感じられます。
艶の種類 | 光沢度(グロス)の目安 | 見た目の印象と特徴 | こんな方におすすめ |
---|---|---|---|
全艶(ぜんつや) | 70%以上(最高100%) | 最も光沢が強く、ピカピカとした輝きがあります。新築時の輝きを取り戻したい、高級感を出したい場合に。 | 汚れに強く、耐久性を重視したい方。光沢感のあるモダンなデザインを好む方。 |
5分艶(ごぶつや) | 40%~60%程度 | 全艶よりも光沢が抑えられ、半ツヤのような落ち着いた印象です。上品な輝きで、程よい光沢感があります。 | 全艶の輝きが少し強すぎると感じる方。光沢と落ち着きのバランスを求める方。 |
3分艶(さんぶつや) | 20%~30%程度 | かなり光沢が抑えられ、ほぼマットな質感に近い印象です。上品で控えめな輝きで、自然な仕上がりになります。 | 完全なマットではなく、わずかな光沢感も欲しい方。優しい雰囲気を演出したい方。 |
艶消し(つやけし) | 10%以下 | 光沢がほとんどなく、しっとりとしたマットな質感です。落ち着いた高級感や、モダンで洗練された印象を与えます。 | 流行のマットな質感を重視したい方。落ち着いた自然な雰囲気を好む方。 |
※上記の光沢度は一般的な目安であり、製品によって多少異なります。
お客様の理想とする外壁のイメージに合わせて、最適な艶を選びましょう。川本塗装では、実際の塗板サンプルなどもご覧いただきながら、ご希望の艶感について詳しくご相談いただけます。
3. 「艶あり」塗料の特徴:メリットとデメリット
「艶あり」塗料は、外壁塗装において長年主流とされてきたタイプです。その特徴を詳しく見ていきましょう。
メリット
- 高い耐久性・耐候性
塗膜表面が滑らかで光沢があるため、紫外線や風雨などの影響を受けにくい特性があります。塗膜の密度が高く、汚れも付着しにくいため、長期間にわたって美しさを保ちやすい傾向があります。これは、光沢がない塗料に比べて、紫外線が塗膜内部に到達しにくいことや、表面に汚れが溜まりにくい構造になっていることも影響しています。結果として、塗料本来の性能を最大限に発揮し、耐用年数も長くなる傾向があります。 - 汚れが付着しにくい
表面がツルツルしているため、塵や埃、排気ガスなどの汚れが雨水で流れ落ちやすく、「低汚染性」に優れています。熊本は空気もきれいで自然豊かな地域ですが、道路沿いの住宅などでは排気ガスや砂ぼこりも気になるものです。艶ありが選ばれる大きな理由の一つです。 - 新築時のような輝き
塗装直後はピカピカと光り、新築時のように輝きを取り戻したような印象を与えます。光の当たり方で表情が変わるため、重厚感や高級感を演出したい場合にも適しています。 - 職人にとっては施工しやすい
腕の良い職人であればあるほど、塗料の艶を最大限に引き出すことにこだわりを持ちます。艶あり塗料は、膜厚(塗膜の厚み)をしっかりつけることで、本来の光沢が発揮されます。この「しっかり塗る」作業は、塗装の基本であり、職人の技量が光る部分でもあります。
デメリット
- 光沢が強すぎると感じる場合がある
特に塗装直後は光沢が強いため、好みが分かれることがあります。あまりにもピカピカしすぎると感じる方もいらっしゃるかもしれません。 - 経年で艶がなくなる
紫外線などの影響で徐々に艶が失われていくため、新築時の輝きが永久に続くわけではありません。塗装から数年経つと、自然な落ち着いた艶感へと変化していきます。
4. 「艶なし」(マット仕上げ)塗料の特徴:メリットとデメリット
近年人気が高まっている「艶なし」塗料、いわゆるマット仕上げは、その独特の質感で多くの人々を魅了しています。その特徴を見ていきましょう。
メリット
- 落ち着いたモダンな印象
光沢がないため、しっとりとした落ち着いた雰囲気を演出します。和モダンスタイルや、シンプルで洗練されたモダンなデザインの住宅に非常にマッチします。熊本の風景にも自然に溶け込む、品のある外観を実現できます。 - 自然な風合い
新築時の窯業系サイディングなどは、元々光沢がないものがほとんどです。艶なし塗料は、そうしたサイディングの素材感を活かし、新築時の自然な風合いを取り戻すことができます。人工的な光沢を抑えたい方には最適です。 - 流行のデザイン
現在の建築・デザイン業界では、マットな質感や無機質な素材感がトレンドとなっています。艶なし塗料は、こうしたトレンドを取り入れたい方に最適な選択肢と言えるでしょう。おしゃれなカフェやショップのような雰囲気を自宅に求める方にもおすすめです。 - 塗膜の凹凸が目立ちにくい(場合がある)
光沢がないため、塗膜表面のわずかな凹凸やムラが、艶あり塗料に比べて目立ちにくいという側面もあります。
デメリット
- 耐久性が若干劣る可能性がある
後ほど詳しく解説しますが、残念ながら「艶あり」に比べると、紫外線などの外的要因による劣化が若干早い傾向にあります。 - 施工が難しい場合がある
特に「タッチアップ(部分補修)」の際に、光の反射の違いが生じやすく、熟練の職人による高度な技術が求められます。この点については、次の章で詳しくご説明します。 - 汚れが目立ちやすい可能性
艶消し剤のシリカなどが表面にわずかな凹凸を作るため、艶ありに比べて汚れがやや付着しやすいという声もあります。ただし、塗料の低汚染性能や、色によっては目立たない場合もあります。
5. 【重要】「艶なし」塗料の耐久性と美観維持の真実
外壁塗装で「艶なし」を選ぶ上で、最も気になるのが「耐久性」ではないでしょうか。「艶なしは耐久性が落ちる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。この点について、川本塗装が包み隠さずお伝えいたします。
結論から申し上げますと、「艶なし」塗料は「艶あり」塗料に比べて、残念ながら若干ではありますが耐久性が落ちる傾向にあります。
なぜ耐久性が落ちるのか、その主な理由は以下の通りです。
- 紫外線への影響
艶がある塗料の表面は滑らかで、鏡のように光を反射します。これにより、紫外線が塗膜内部に深く浸透するのを防ぐ効果があります。一方、艶なし塗料は、光の反射を抑えるために、表面に微細な凹凸を作る「艶消し剤(シリカなど)」が配合されています。この凹凸があることで、紫外線が塗膜表面に当たった際に、より広範囲に分散・吸収されやすくなり、結果的に塗膜の劣化が早まる可能性があります。 - 艶消し剤自体の耐久性
艶消し剤として使われるシリカなどの粒子は、塗料の主成分(樹脂など)に比べて耐久性が低い場合があります。この艶消し剤が最初に劣化し始めると、塗膜の表面から徐々に剥がれ落ちていき、塗膜全体の保護機能が低下する原因となるのです。まるで塗膜に小さな穴が開いていくようなイメージです。
では、具体的にどのくらい耐久性が変わるのでしょうか?
厳密に数値で示すことは難しいですが、業界の経験則や検証結果から見ると、おおよそ1割程度の耐久性の差が生じる可能性があると言われています。例えば、10年持つはずの塗料が、艶なしにすることで9年程度の耐用年数になる、といったイメージです。
これは「10年持つものが7年しか持たなくなる」というような劇的な差ではありません。日常生活で「たった1年、2年程度の差であれば気にならない」と感じる方も多いかもしれません。しかし、「まったく変わらない」という説明は正直ではありませんので、川本塗装では、お客様にこの事実をきちんとお伝えするようにしております。
ただし、ご安心ください。現在の塗料技術は非常に進化しており、艶あり・艶なしに関わらず、優れた耐久性を持つ塗料が多数存在します。川本塗装では、お客様のご希望の艶感と、熊本の環境に適した高耐久性の塗料をご提案することで、このわずかな耐久性の差を補い、長期にわたってご満足いただける外壁塗装を実現いたします。

6. 「艶なし」塗料の施工における注意点:熟練の技術が求められる理由
「艶なし」塗料はデザイン性に優れていますが、実は施工においては「艶あり」塗料よりも職人の高い技術と細やかな配慮が求められます。特に注意が必要なのが「タッチアップ(部分補修)」です。
タッチアップの難しさとは?
外壁塗装の工程では、どうしても「ここだけ少し塗り直したい」「少しペンキが垂れたので修正したい」といった部分補修(タッチアップ)が必要になる場合があります。艶あり塗料の場合、タッチアップをしても、周囲との光沢の違いが目立ちにくい傾向があります。これは、光沢があるため多少の塗りムラや膜厚(塗膜の厚み)の違いがあっても、光が全体的に反射されることでカバーされやすいためです。
しかし、艶なし塗料の場合はそうはいきません。艶なし塗料は、光の反射を抑制することでマットな質感を作り出しています。そのため、部分的に塗料を厚く塗ってしまったり、二度塗りをしてしまうと、その部分だけ光の反射率がわずかに変わってしまい、周囲と異なる「光る点」や「シミ」のように見えてしまうリスクがあるのです。
想像してみてください。広い外壁の中に、部分的に光の反射が異なる箇所があると、非常に目立ってしまいます。これは職人の「腕の良し悪し」というよりも、艶なし塗料が持つ特性によるものです。
熟練の職人技が必要です
このタッチアップの問題をクリアするためには、熟練の職人による、一切の無駄なく「均一に塗る」技術が不可欠です。
- 完璧な下地処理と一発仕上げ
タッチアップが不要なほど、最初から完璧な下地処理と、ムラのない均一な塗布が求められます。これは、職人に相当な集中力と経験がなければ難しい作業です。 - 塗料の特性を理解した塗り方
塗料の種類やメーカーによっても、タッチアップのしやすさは異なります。川本塗装では、それぞれの塗料の特性を熟知した職人が、最適な塗り方で施工いたします。
中には、骨材(ごく小さな粒)が入っていることで、光沢の違いが目立ちにくく、タッチアップが比較的効きやすい「JPウォール無機」のような艶なし塗料もあります。また、断熱塗料として知られる「ガイナ」などもマットな質感ですが、こちらは施工難易度が高い塗料として知られています。
川本塗装は、お客様にご満足いただける仕上がりを提供するため、たとえ施工難易度が高い塗料であっても、経験豊富な職人が丁寧に責任を持って施工させていただきます。「艶なし」の美しい仕上がりを熊本で実現したい方は、ぜひ川本塗装にご相談ください。

7. 熊本での外壁塗装、艶の選び方Q&A
熊本にお住まいの皆様からよくいただく、艶に関するご質問にお答えします。
Q1:最終的に「艶あり」と「艶なし」、どちらを選べば良いですか?
A1:基本的には、お客様の「好み」と「何を重視するか」によって選び方が変わります。
- デザイン性や流行りを重視したい、落ち着いたモダンな雰囲気にしたい
→ 艶なし(マット仕上げ)がおすすめです。 - 耐久性や汚れにくさを最優先したい、新築時の輝きを取り戻したい
→ 艶あり塗料がおすすめです。
川本塗装では、お客様のご希望を丁寧にお伺いし、実際に塗板サンプルや施工事例をご覧いただきながら、最適なご提案をさせていただきます。
Q2:艶の種類によって費用は変わりますか?
A2:基本的には、同じ塗料の種類(例えば、フッ素塗料の艶ありとフッ素塗料の艶なし)であれば、費用に大きな差はない場合がほとんどです。 塗料の価格は、艶の種類よりも塗料のグレード(アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機など)や機能(遮熱、低汚染など)によって変動します。ただし、特殊な艶なし塗料や、施工に特殊な技術が求められる場合は、別途費用が発生する可能性もございますので、詳しくはお見積もり時にご確認ください。
Q3:熊本の気候には、どちらの艶が合っていますか?
A3:熊本は夏の暑さや日差しの強さが特徴的です。紫外線による塗膜の劣化を考えると、理論的には紫外線反射効果の高い「艶あり」塗料の方が、より長持ちする可能性はあります。しかし、現在の塗料は非常に性能が高く、艶なしであっても十分に耐久性のある製品が多数開発されています。
重要なのは、熊本の気候に合った高耐久の塗料を選ぶことです。川本塗装では、お客様のご希望の艶感と耐久性を両立できる塗料をご提案し、熊本の厳しい環境からお住まいを守るお手伝いをいたします。ご自宅の立地や日当たりなども考慮し、最適なプランをご提案させていただきますので、ご安心ください。
8. 熊本での外壁塗装は川本塗装にお任せください!
熊本で外壁塗装をご検討中であれば、ぜひ川本塗装にご相談ください。
私たちは、お客様の大切なご自宅を、まるで新築のように美しく、そして長く保護することを使命としています。
- お客様に寄り添う丁寧なカウンセリング
お客様のご要望やお悩み、ご家族のライフスタイルまで丁寧にお伺いし、最適な塗料の種類や色、そして「艶」について、専門的な知識と経験に基づいて分かりやすくご説明いたします。 - 確かな技術力と高品質な施工
「艶なし」塗料の施工難易度が高いことは前述の通りですが、川本塗装には、いかなる塗料であっても美しく、長持ちする施工を実現する熟練の職人が多数在籍しております。お客様にご満足いただける確かな技術力と、責任感を持って施工にあたります。 - 豊富な提案力と実績
一般的な「艶あり」はもちろん、流行の「艶なし」マット仕上げ、さらには多彩な機能性塗料まで、お客様のニーズに合わせた幅広い塗料を取り扱っております。当社の主力商品である「超低汚染リファイン」は、遮熱塗料として業界トップクラスのシェアを誇り、高い耐久性と美観維持に貢献します。
「外壁の雰囲気を変えたい」「そろそろ塗り替え時期かな?」「熊本で信頼できる塗装業者を見つけたい」など、どのようなご相談でも構いません。無料のお見積もりやご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
9. まとめ
外壁塗装における「艶あり」と「艶なし」は、それぞれ異なる魅力と特性を持っています。
- 艶あり:高い耐久性、汚れにくさ、新築のような輝きが魅力。
- 艶なし:落ち着いたモダンな印象、自然な風合い、デザイン性が魅力。
艶なしは、「艶あり」に比べてわずかな耐久性の差が生じる可能性はありますが、現在の高機能塗料であれば、その差は日常で気になるほどではない場合も多いです。ただし、艶なし塗料の施工には、より高度な職人技が求められることをご理解いただければ幸いです。
最終的な選択は、お客様の「理想とする家のイメージ」と「何を優先したいか」によって決まります。熊本の川本塗装は、お客様一人ひとりのご要望に真摯に向き合い、最高の外壁塗装をご提供することをお約束いたします。
理想の住まいを実現するために、ぜひ川本塗装にご相談ください。

執筆者/監修者
株式会社川本塗装 代表取締役
川本 周一郎
1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、外装劣化診断士 職人歴25年
1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、外装劣化診断士の資格を持ち、塗装職人経験は25年。
日々、外壁塗装の現場調査や、メンテナンスの提案、塗装工事の現場管理、アフターサービスを行っています。
塗装工事は工事完了後からがお客様との本当のお付き合いの始まりです。
サービスと工事品質の向上を追求し続け、お客様により高い満足と安心をご提供し続けます。
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